大都会の小さな家

大都会の小さな中古マンションに住むおひとりさま女の日常をつづったブログです。 注意事項: 比較的、自分の好き嫌いをはっきり述べています。 それは、単なるさくらねこの好き嫌いであって、さくらねこが嫌いな場合であっても、そのこと・ものを否定しているのでも、そのこと・ものを好きな方を否定しているのでもないことを、あらかじめ申し上げます。1記事が長めなので閲覧はPC推奨です。 リンクはご自由に、相互リンクも募集中です!

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寝ては何かちょっとだけ口にして、また寝るみたいな土曜日でした。

髪の毛がぼうぼうで、旅行に行く前にどうにかしたいのだけど、美容院に2-3時間座っている気力があるかどうか不明なので、明日(もう今日だけど)日曜日にいくかどうか迷っています。


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突然、ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」が聞きたくなって、アマゾンプライムで聞きました。
プライム会員が無料で聞けるのはインバル指揮でウィーン交響楽団のものだったけど、軽くていまいちでした。

そのあと、ニコニコ動画で、ムラヴィンスキー指揮でレニングラード交響楽団の1953年の古い録音のがアップされていて、それが心にくる演奏でした。
(1942年、ドイツ軍包囲下をかいくぐってレニングラード初演を行ったのもこの組み合わせで、指揮者も団員も思い入れがあるでしょう。)

「ショスタコーヴィチの交響曲第7番」といわれると、どんな曲なのか思い浮かばない人のほうが多いと思うけれど、ある一定以上の年齢の日本人なら絶対聞いたことがあるはずです。

このCMに使われていました。
もちろん、もとの交響曲は1時間15分ほどの演奏時間の長いものなので、その一部なのですが、その一部を取り出したのがYouTubeで聞けました。


ショスタコーヴィチの「レニングラード」は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツがソ連の都市レニングラードを包囲した、いわゆる「レニングラード包囲戦」を描いた作品です。
この作品では襲い来るドイツ軍を最後に撃退して感動的に終わるけれど、実際は初演された1942年にはまだ解放されておらず、レニングラードが本当に解放されるのはそれより2年近くあとのことでした。

当初から「ファシズムへの勝利」というプロパガンダ的な扱いを受けたこの作品は、それだけに、音楽的には評価が低かったのです。
もちろんソ連政府は「ファシズムに対する我々共産主義の勝利」としてこの作品を喧伝したし、ショスタコーヴィチ自身も身の保身のためそのようにふるまっていたけれど、聞いた感じそういう風には私は思わないです。

もしそういう作品であれば、たとえばレニングラード市民の平穏な生活を描いた部分や、市民の忍耐などを描く部分にロシア民謡を使うなどもっとおもねるでしょう。
そういう部分はなく、どこの国としても通用するようなメロディーなのです。

スターリンの死後、ショスタコーヴィチは、「この作品はファシズムだけではない、共産党も含めた独裁政権に対する民衆の勝利を描いた」というように語ってから、この作品の再評価が行われるようになったけれど、それも違うような気がします。

なぜなら、あの有名な部分は「ナチズムだけではなくソビエトの全体主義も描いた」と言うにしてはあまりにも「ナチス」でありすぎるからです。
怒涛のように攻めてくるドイツ軍そのもので、それ以外には聞こえないです。

ナチス・ドイツは、金髪碧眼で上背が高く八頭身の体をした人間を「優秀なるゲルマン民族」として扱い、その思想をもって「黒髪黒目で背が高くないユダヤ人」を劣等な人種とみなして殺戮しました。
そう、まさにアーノルド・シュワルツェネッガーのような見た目の男性こそ、ナチス・ドイツが理想としたゲルマン民族の姿でした。(アーノルドの父は、オーストリア人であの時代ナチス党員でした。)

そして、シュワルツェネッガーのデーモニッシュな力強さを表すCMのテーマソングに、この音楽は本当にぴったりでした。(音楽そのままではあまりに怖すぎるので、チンチンブイブイと歌にして和らげてはいますが。)

半世紀もあとの日本のCM製作者は、ただ単に「シュワルツェネッガーの力強さを印象付け、このドリンクを飲めばこんなにパワーが出ると印象づける音楽」としてこの音楽を選んだのでしょうけれど、それはショスタコーヴィチがあまりにもうまくナチス・ドイツの軍隊を音楽で描いたということに他なりません。
(シュワルツェネッガーのような強面のでかい敵兵の大軍が機関銃を撃ちまくりながら押し寄せてくる、そういう情景を音楽という具体的でない表現方法であそこまでうまく描いている、さすがに天才としか言いようがない。)

つまり、この音楽はその経緯から当初は「ファシズムに対するソビエト共産主義の勝利」と扱われ、最近は「ファシズムやソビエト共産主義など人間性を弾圧する全体主義に対する人間性の勝利」と扱われるけれど、そういう思想抜きで、ただ単に事実として「圧倒的なドイツ軍に900日も包囲されてそれでも陥落せず粘り強く撃退したレニングラードとその市民の勝利」の音楽として聴いていいんじゃないかと思っています。

ショスタコーヴィチは、憎むべき敵であるドイツ軍を描くのに、あの最も印象的なメロディーをつけたけれど、その強大な敵に耐え抜いて勝利した最後のフィナーレは、感動的です。
N協の動画がYouTubeにあったので、その1:09:23あたりから最後まで3分ぐらい、聞いてみてください。

長くつらい時期を耐えるしかない、そんな時期の人間すべてに、ささげたい音楽だと思っています。





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