大都会の小さな家

大都会の小さな中古マンションに住むおひとりさま女の日常をつづったブログです。 注意事項: 比較的、自分の好き嫌いをはっきり述べています。 それは、単なるさくらねこの好き嫌いであって、さくらねこが嫌いな場合であっても、そのこと・ものを否定しているのでも、そのこと・ものを好きな方を否定しているのでもないことを、あらかじめ申し上げます。1記事が長めなので閲覧はPC推奨です。 リンクはご自由に、相互リンクも募集中です!

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私の過去は、嫌なことだらけで、それを見ないように押し込めたまま、ただひたすらに未来だけを見て歩いてきた私です。

でも、先日の大規模なゴミ処理で、私の過去にも楽しいこと、うれしいことがあったことを思い出しました。
2月に、管理人から「お兄さんを一か月見ていない、管理費も二か月滞納している」と電話があったとき、管理費だけ払って、あと1-2か月放置して(確実に死んでもらってから)、やおら大阪の家のカギを開けたほうが、おそらく金銭的には良かったのだと思います。

でも、私の過去を、良いものも悪いものも、一緒くたに、兄の腐乱死体(120kgのぶよぶよデブがゴミ屋敷の中で腐乱死体になっていると考えただけでゾッとします)とともに、見ないようにして処分しなくてよかった、と今は考えています。

先日の記事に書いた、2006年12月のカレンダーがかかったままになっていた部屋は、確か、その時は兄が使っていました。
部屋の隅はひどくカビていた記憶があったのですが、ゴミを片付けたら、カビなどどこにもありませんでした。むしろ乾いた部屋で、誰も出入りしなかったでホコリもあまりなく、ゴミを撤去したら痛みが少なく、明るくてよい部屋でした。

嫌な思い出だって、直視せず見ないようにして捨てなくてよかったと、思ってます。
まだまだ直視できない過去もありますけれど、直視してみるとこんなに矮小でつまらないものだったのかと、思うこともありました。






私は、8歳から11歳まで、室蘭に住んでいました。
室蘭はさびれた、嫌な町でした。
鉄鋼の街ですが、不況で、失業している人が多かったのでしょう、学校も荒んでいました。

親に、嫌われ者だの気ちがいだのと言われて育てられた私は、まともな人付き合いもできようもなく、かっこうのいじめのターゲットでした。
いじめをうければ、「私が嫌われ者、気ちがいの証拠」になったのです。
「普通はそんなことをされない、だから、お前が悪い証拠なんだ」と父は私をそう言いました。
心からそう思ってるわけじゃないんです。
そういって私が傷つくのが面白かっただけなんです。
「どうして、どうして、こうこうこういうことがあるのにそれでも相手が正しくて私が悪いの」といえばいうほど、私が悪いことにされました。
(おそらく、ほとんど孤児として育った父は、周りからそう扱われたのでしょう。
不公平なことをされたとき、誰も味方になってくれず、周りの人間は分かっていても「弱い小僧の味方をするより強いほうに味方してやる」みたいな人ばっかりで育ったのでしょう。
年の離れた姉が、成績は優秀だった父に大学の学費を出したそうですが、父は、家族の愛を受けずに育った人だったようです。)

家の中でも、兄が私のものを取り上げたりしても、兄を悪いと叱るどころか、「使わせない私がケチ」ということにされました。兄が増長したのは言うまでもありません。
(その後、私も大人になって、そういう兄に、言い返さず、父に訴えることもしなくなったとたん、「こっちが強くなった」と思ったのか私の味方をするようになりました。私が高校生ぐらいのころでしょうか。その時の兄の不思議そうな驚いた表情を覚えています。)

兄は、室蘭栄という、北海道地域では有数の進学校に通っていましたが、そこで落ちこぼれたようです。
兄からの暴力も激しかったです。

だから、室蘭のことは一切思い出したくなかった。


 *


私が絵を習っていたのは、この室蘭にいたころで、絵は、母が、つきあいで私の絵の先生から買ったものでした。

価値がないなんてことわかっています。

先生の名前をグーグル検索しても、姓名判断以外何もひっかからないからです。
それ以前に、小さな田舎町の、子供たちを集めた画塾の先生に過ぎなかったからです。

無名の画家の絵を査定してくれるところなど、ほとんどなく、一軒ようやく見つけて、タダで引き取ってもらうことにしました。
「査定は0ですが、弊社であれば、絵を愛でてくれる人の手元にお届けすることができます」ということでした。

まだ発送していませんが、近日中に、そちらに発送する予定です。

無名の画家の作品で、商品価値は全くなくても、でも悪い絵ではないと思います。
どこかホテルの一室や、会社の応接室にでも掛けてあれば、「いい絵だなあ」と思う人もいるのではないかと思います。
(裸婦の絵であれば、ヤフオクに出せば、ymasuzoeさんが政治資金を流用して高く買ってくれたかもしれないけれど(笑)。)



絵は、買ったときの箱のまま35年以上眠っていました。
箱を開けると、先生の名刺が入っていました。

その住所を、グーグル検索し、グーグルマップから、ストリートビューを見ました。
室蘭市中央町・・・

そこは、恐ろしい廃墟の街になっていました。
私がいたころも、寂れた、田舎のアーケード商店街でしたが、ほとんど一軒も開いている店のない死んだ町になっていました。
(今は室蘭より、東室蘭のほうが栄えているようです。)

もちろん、私が絵を習っていた「アトリエトガシ」も、あとかたもなくなっていました。


こんな言い方はよくないのかもしれない、でも、寂れた廃墟になった室蘭を見て、ああ、今の私はこれよりずっと良いのだと、思いました。
私をいじめた同級生も、いじめに加担した先生方も、きっと今の私より良くなってることはないでしょう。

今の私は、東京の中心、銀座に歩いていけるところに、(中古だけれど)こぎれいなマンションを買って住んでいます。
それをなんとかあがなえるだけの仕事にも就いています。

思い出したくない暗い穴みたいだった室蘭の記憶、でも、それは思ったより矮小なものだった、少なくとも今の私に比べたら笑うほど小さい穴でした。

室蘭は、風景は美しいところでしたが、私にとっては、人間が荒んでいて嫌なところでした。
二度と室蘭には行きたくないです。(これを読んでおられる方で、もし室蘭在住の方がいらっしゃいましたらすみません。これは私の個人的な状況によるものです。)

直視せずに捨てれば、私はこれからも、室蘭ですごした小学生時代の嫌な思い出に怯えながら生きることになったでしょう。

この絵を手放して、私は室蘭の悪い記憶を手放します。


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