大都会の小さな家

大都会の小さな中古マンションに住むおひとりさま女の日常をつづったブログです。 注意事項: 比較的、自分の好き嫌いをはっきり述べています。 それは、単なるさくらねこの好き嫌いであって、さくらねこが嫌いな場合であっても、そのこと・ものを否定しているのでも、そのこと・ものを好きな方を否定しているのでもないことを、あらかじめ申し上げます。1記事が長めなので閲覧はPC推奨です。 リンクはご自由に、相互リンクも募集中です!

2017/08    07« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  »09
*スポンサードリンク*
前日の記事で、「兄には自己がない」と言いましたけれど、そうしたのは、父と、母と、そして兄自身です。

遠い昔、兄は「こんなに努力しているのに成績があがらない」と、教科書を丸写しした膨大な量のノートを母や私に見せました。
あれは何浪もしていたころだったでしょうか。だから、もう30年以上前のことです。
(そうして母は「タカオちゃんはこんなに努力しているのに」となんでも買い与えてしまったんですよね・・・私は穴の開いたパンツをはいてたのに。)

その頃わたしは12歳ぐらいでしたが、「教科書丸写ししたって勉強にならないのに」と強く思いました。
先生が「ここが重要」と教えてくれたり、自分で考えて重要点を発見したり、練習して公式を自分のものにしたりすることが必要で、教科書を丸写ししたって勉強にならないのです。

兄は「自分を持っていない」から、「何が重要な点なのかわからない」し、「自信も持てない」んです。(「自分の頭で考えて結論を出す」「答えのないものに自分なりの答えを導き出す」という、もっと大事なことはもっとできませんが。)
その結果として何浪してもいい大学に行けなかったし、無名の大学とはいっても大学院までいって何一つ身に付くものがなかったんです。

兄が行きたがっていたのは、父の出身校である北大、ないし、そのあと大阪にきたので京大か阪大あたりなのですが、それは、自分をバカだといいつづけた父に、「バカではない」ことを認めさせるためにすぎなかったと、思います。
(つまり、同じ北大か、それ以上の大学にいけば認めさせられる、というわけです。)






兄の心に大きなヒビをいれたのは父でしたが、粉々にしたのは母だと思います。

母の方法は狡猾で、お金という甘い毒を用いて、兄をすっかりダメにしました。
母は「お父さんに傷つけられたかわいそうなタカオちゃん」に、際限なくお金をつぎ込みました。

最初は「本当に傷ついていた」のかもしれない、でも兄は早々と「お金を母から引き出すために、父に傷つけられた」と訴える駄々っ子に変貌しました。
それは兄から、自分で考える力・自分で問題に対応する力・苦難を我慢し物事をやり通す力など、人間として生きるために必要なありとあらゆる力を奪い、赤ちゃんにもどしてしまう恐ろしい毒で、おそらく父が兄に与えたダメージよりはるかに大きいダメージを与えたに違いない、と私は思っています。

それはまるで、糖尿病患者に、甘いお菓子を多量に与えるようなものです。

私が母に「兄はこんなにひどい人間なのにそんなにかわいいの?」と聞いたことがあります。
そのときの母は、「うん、お兄ちゃんがひどい人間なことはわかってるけど、でも何だかかわいいんだわあ」といって、「こういえばさくらねこはとても傷つくだろう、プププ、オモシロイわあ」と言わんばかりの顔でニヤニヤと私を見ました。

そうね、兄は、人間として一番重要な部分まで父と、母に与えてしまった。
父と母が面白がって壊しにかかるのを、甘んじて受け入れてしまった。
人間としての未来をすべて、母に与えてしまった、自分の頭で考え、自分の力で生活をし、労働を通じて世の中に寄与し、誰かを愛し、誰かから愛される未来を、母の与える毒のようなお金と引き換えに失ってしまった。

そこまで母に渡して母のかわいいお人形になってくれた息子が、そこは渡さなかった娘より、かわいいにきまっています。
(でもその代償は高かったね。最後、あんたのかわいいタカオちゃんを自分では面倒をみきれなくなったとき、どう考えていたの?お母さん。飛行機をどんな思いで見ていたの?)

兄はよく「俺はお父さんに壊された」といい、私に対しては「お前は壊されなかったんだから俺が壊していいんだ」というようなことを言っていました。

兄が私に抱いている憎しみは、だから「俺が奪われたものを妹のくせに奪われずにのうのうと持ってやがる」ということなのです。
だからといって「奪ってやる、壊してやる」というのは違うし、実は父だけではなく母も、兄に対しての心の暴力に大いに加担していたというのは見えていないように思えますが。


しかしながら、兄にまったく責任がないわけではないです。
父がいじめたからって「だから自分も妹をいじめたりばかにしたりしていいんだ」ということにはなりません。
母が甘やかしたからって「こんな風に扱われてまずいんじゃないだろうか」と疑問に思ったっていいんです。

2ちゃんねるのまとめサイトなどに、よく、毒親の話があります。

よくあるのが、兄弟を極端に差別して扱うことです。
「お兄ちゃんは跡取りなんだから」と、弟や姉妹と差別して扱う。
あるいは成績のよい子だけ「私の子供」とあつかって悪いことをしても叱らず、成績の悪い子にはごはんも出さない。
あるいは死んだ兄弟の後に生まれた兄弟を「亡くした子の生まれ変わり」と、他の兄弟より甘やかして育てる。
そんな事例に事欠きません。

しかし、たとえば親に優遇されても、他の兄弟を差別しているのをみて、「なんで自分だけ優遇するのか、なんで別の兄弟を冷遇するのか」と疑問を持つ子供もいるのです。
つまり、自分を厚遇しても別の兄弟を冷遇するのを見て、親の冷酷さに気が付く人もいるのです。
あるいは自分を厚遇していても、本当の自分を厚遇しているのではない、たとえば亡くした子供の身代わりであるとか、あるいは成績が良かったり容姿がよかったりして両親の夢の職業に就けそうだからとか、あるいはもっと悪い場合単に蔑んでいじめている子供にたいする面当てでかわいがられてるだけかもしれないということに、気が付く子供もいるのです。

兄は、調子にのって、自分が妹より偉い、妹をさげすんでいいと思うような人間だった。
親の冷酷さに気が付かない愚か者だった。


また、お金を際限なく与えるという毒親でも、その罠に気が付く子供もいるのです。
ふとしたことで、バイトなどをして、自分の力で得たお金の価値に気が付いたり、あるいはお金をいっぱいくれても本当の自分のやりたいことは捻じ曲げようとすることに気が付いたり、このままでは自分がダメになってしまうと気が付く子供もいるのです。

兄は、むしろ自分からその罠を求めた。寄生主の母がいつか死ぬということも現実的に予測せず、吸い続けた。その甘い蜜には、自分が一生自立できなくなる毒が含まれているということに気が付かなかった愚か者だった。


また、学歴や大学名でしか子供を判断しない親・自分が考えた「良い進路」にのみ行かせようとする親というのは、毒親とまでいかない親でもありがちな、ありふれたことであるけれど、そこで潰れてしまう子供ばかりではない、乗り越えられる子供だって多いんです。。
たとえば、親がいうようないい大学でなくても自分が学びたい学問を選び学びたいことを指導してくれる教授のいる大学にいって楽しく学生生活を送って就職するとか、親の言うような「いい大学」には進めなかったけれど、(その手の親が認めないような)たとえばWEBデザイナーとか美容師とかパティシェとかいった技術やセンスが必要な仕事に進んで才能を伸ばすとかいうのは、とても普通な出来事です。

でも、兄はあくまで、大学のネームバリューにこだわった。
兄は「この大学でこれを学びたい」とかではなかったし、「とりあえずいい大学に行けばあとあと楽かな」という、進路がまだ具体的に見えていない高校生がとる普通の動機でもなかった。
父や周囲を見返すための「大学の名前」が欲しかっただけなんだなあと思っています。

私が合格した大学は、同志社大学と、京都産業大学(京産大)だったのですが、その時「同志社になんかうかりやがって」と兄は私をひどく詰りました。
しかも、そのあと、あろうことか「京産大なら俺こんなに腹が立たない!」などと言い出しました。

京都産業大学も、兄のいっていた偏差値40にもならない大学よりはるかに「いい大学」です(偏差値的な一面だけで言ってごめんなさい。)
だからまだ、同志社でも京産大でも「俺より偏差値がいい大学いきやがって」と言われるのなら、言われるのは嫌だけど、理解できます。

でも、あまり知名度の高くない「京産大なら腹が立たない」、有名な「同志社なら腹が立つ」ってどういうことよ。
すべての京都産業大の学生と卒業生に謝れよって感じです。

兄の中に巣食う、ねじけた「ブランド信仰」みたいなのは、本当に吐き気がします。
そう、兄はただ、自分を飾る「ブランド」が欲しかっただけなんです。愚かすぎます。


私の大学に関しては、母もひどくて、母は(父もですが)私のことを「嫌われ者」「気ちがい」「おまえみたいなのは親だから容赦して養ってやってるんだ」と言い続けてきたのに、私が同志社大学に合格してから、外に対して「この子、同志社に入ったの」とことあるごとに言い続けたのです。
もちろんそれで内側の扱いが変わったわけではないです。

母にとって私は、柿右衛門の壺と変わらなかったんです。
所有していて周囲から「すごいですねー」って言われたかっただけなんです。
柿右衛門の壺は意思を持たないけれど、娘は意思を持つもんで、だから、そんないらない意思なんていらない、自分の思い通りにならないから嫌だったんでしょう。

今まで粗末に扱ってきたのに、突然「同志社大生」のちょっとしたブランド品になったので、外に自慢するのです。
それで「今まで悪かった」と扱いを変えてくれたわけじゃない、外に対して自慢の道具にするという、虐待が増えただけです。

後年、母が兄をだんだん持て余してきて、少しずつ私の話を聞いてくれることもある状態になってきたころ、兄が私にひどかったことを話すと、母はなんといったと思いますか?
「(高校生のころそんなにひどい扱いしなかったら)京大行けたかもしれないのにねえ」だとさ。
「そんなひどいお兄ちゃんを甘やかしてごめんね」でも、「そんな状況で同志社いけてすごいね」でもなく、ですよ。
何か人間としておかしいんです。


父も、母も、兄も、自分というものを持っていなかった。
内側がとても空虚で、寂しい人たちだった。
寂しいから、子供たちを、外に出れないように、息子には「お前はバカでできそこないだ」と言い続け、娘には「気ちがい、嫌われ者」と言い続けたんです。
自分がないから、他人を見下したり、逆に他人の賞賛を浴びるための何か手段をいつも探していたんです。

父も、母も、かなり孤独で、空虚で、自分の判断力を保っている部分と、そうでない部分が入り乱れた人だった。そしてその父母が、息子の内面を完全に壊してしまった。
娘は、かなり傷ついたけれど、なんとか自分を見失わず、自分の考え方や人生観や個性をもち、自立して生きれる人間になりました。

兄は、よく「砂を噛むような人生だなあ」と言います。
それは、本当だと思います。
自分の考えを持たず、他の人の顔色を見て、取り入ったりいじめたりするだけの人間、自分の言葉を持たず、人につけこめるかどうか、言い訳できるかだけしか考えられない人間、自分で何一つ達成できず、人から賞賛されることもなく、愚かな母からお金を引き出しているだけの人間だもの。

だから、兄にとって私は、そうならなかったことだけで激しい憎悪の対象でしかないでしょう。

私が兄に普通に対応すればするほど、兄は私を憎むでしょう。

兄にとって私は、「俺より下であるべき存在」で、それが、何もかも自分より良くなって、人間性も失わず、自分に手を差し伸べているなど、許しがたいことでしょう。(そんな風に「自分より下でみじめであるべき存在」を作ろうとすること自体が、自分がみじめになるのですが、兄は傷つきすぎてそれがわからないかわいそうな人です。)

兄が、私を「俺より下であるべき存在」と思っているから、私は兄を救うことができないんです。不可能なんです。
私がどんなに力を持っていようとも(持っていれば持っているほど)だめなのです。

兄は、残念なことに、私や、母を、女であるということだけで見下しています。
兄にとって「自分より上」の存在は、父だけです。

兄を救えるとしたら、父しかいませんが、その父はもう亡くなっています。
父が兄に「すまなかった」と一言謝る、あるいはそう書いた手紙でも出てくれば、兄の真っ暗な心にも一筋の光が射すのではないか、とも思うのですが、もはやかなわぬことです。

だから、このまえ「大規模なゴミ処理が終わった後になって、亡くなる前日、父は私に謝りたかったのではないかと思うようになった」と書きましたが、それは兄には言えません。
言えば、兄は私を殺すでしょう。
それこそ、兄が、自分の人生を腐らせてのたうちまわりながら今もなお渇望していることで、それを私がやすやすと(ではないのですが)手にいれたと知ったら、私を本当に殺すほど憎むでしょう。





↓ ランキングに参加しています。良かったらクリックしてください ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ にほんブログ村 その他生活ブログ 片付け・収納(個人)へ

拍手[36回]

お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
管理人のみ閲覧

プロフィール

HN:
さくらねこ
性別:
女性
自己紹介:
各種ランキングに参加しています。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

最新コメント

[07/05 Cocco]
[07/03 なな。]
[06/28 なな。]
[05/25 Cocco]
[05/25 たまこ]

忍者カウンター

メールフォーム

PVランキング

アクセス解析

ブログ内検索

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- 大都会の小さな家 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS /  /