大都会の小さな家

大都会の小さな中古マンションに住むおひとりさま女の日常をつづったブログです。 注意事項: 比較的、自分の好き嫌いをはっきり述べています。 それは、単なるさくらねこの好き嫌いであって、さくらねこが嫌いな場合であっても、そのこと・ものを否定しているのでも、そのこと・ものを好きな方を否定しているのでもないことを、あらかじめ申し上げます。1記事が長めなので閲覧はPC推奨です。 リンクはご自由に、相互リンクも募集中です!

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「お兄さんのことを本にしたら」と、拍手コメントで何人かから言われています。

お気持ちはありがたいのですが、書けるとしても、たぶん遠い未来、兄のことも両親のことも心の中で整理がついてからのことです。

書けないかもしれないです。

そしてもし書いたとしても、それが人気が出たとしても、映画化はお断り。

だって、映画化なんかしたら「兄が私への感謝に目覚めて、まっとうになる」とかいった、安直で万人受けするラストに換えられてしまうんですよ?絶対そうです。
実際にそうなった以外でそういうラストにしてしまっては、意味がありません。
(そうなることはまずありえないですから。)

実際のところ、兄の話はだいぶマイルドに書かれています。
兄がもっと実際に嫌がらせをしたり、嫌なことをいったりもしているのです。
(たとえば、今回のことで短期的に借金やリボ払いを使いましたが、それを「利子金(りしがね)借りてるんだろう?」とさも悪いことをしたかのように言うのです。
一体誰のためにそうしたのか、叩き殺したくなりましたよ。)
それが消化されないうちに書いても、ただの恨み節になるだけです。

そうならずに書けるぎりぎりのところで、書けるだけを書いています。
自分の体験を書くというのは、難しいのです。

それに、もし「作家になりたい」と思うのなら、耳目を引く珍しい体験を描くのは避けたほうがいいのではないか、と考えています。
変わった題材や珍奇な体験を書いて人気を集めても、そうでない題材を扱ったら人気がでない、自分の体験ではない創作では大したものが書けない、ということになります。

ホームレス作家』という本があります。
これはある作家が、出版不況の下、売れなくなって、とうとう公団住宅の家賃も払えなくなって追い出され、妻子はシェルター、自分は宿なしホームレスになって、そのホームレス体験を本に書くことでホームレスから脱却したという話なのですが、結局、この作者は「創作では食い詰めてしまう」程度の小説しかかけず、これ以降も「創作ではほとんど人気がでない」作家だということには変わりがなかったのです。

だから、兄の話は、このブログだけで書きます。
「秋本治先生の作品が読めるのはジャンプだけ!」(終わっちゃったけど)。
「さくらねこ兄の話が読めるのはこのブログだけ!」





『ホームレス作家』について、実は私は、かつてあの作者の方とメールのやりとりをしていました。
「ホームレス」になられる直前のことです。

氏は、松井永人というペンネームで、架空戦記を主に書いておられました。
ただ、架空戦記のブームが去った・出版不況で、売れない作家であったろうと思います。

氏は、ホームページを持っていて(そう、インターネット黎明期にあった、HTMLで1ページ1ページ作成したあれです)、そこで日記をつけていました。

そこで書かれていたことは、「高次脳障害」の妻にいかに苦労させられているか、という話でした。
「高次脳障害」というのは、交通事故などで脳に損傷を負って、運動機能や知能には問題がないものの、感情抑制や社交性などに障害が出てしまう状態なのだそうです。

一見まともなので、障害者としては扱われず、しかしいきなり怒り出すなどで社会的には問題が起きてしまう、というような状態だそうです。

作者の妻は、たとえば「レストランで好みの食べ物がない」というだけで手が付けられないほど怒り出す、乳児の娘のよだれかけがちょっとシミがついただけで洗濯機を回すがウンコのついたおむつはウジが涌いてもそのまま、といったようなエキセントリックな面を持ち合わせていたようです。

だからウェブの日記上で、「妻と別れて、娘を育てられる女性と再婚したい」と言っていました。

仕事がない、お金がないということはよく書かれていて、でも、周りの誰かがアルバイトを紹介して「お金がないから奥さんがあんなんになるんだ」と諭されても、「僕は作家だ、妻がああいう状態なのは『高次脳障害』だからだ」と断ったりしていました。

妻さえまともなら僕は小説を書ける、小説を書きながら家事と娘の面倒を見るのは無理だ、と繰り返し繰り返し書かれていました。
(まあ、その言い分は半分は正しいとは思いますが・・・それならきっぱり奥さんと別れたらよいのです。)

さらに「僕は浮気をしている」とまで書かれていました。
(ただ「浮気」とはいっても、一緒にお茶を飲んでただけらしいですが。)
妻と別れてこの女性と一緒になる、この女性なら娘を預けられる、と日記には書かれていました。

私が氏とメールのやりとりをはじめたのはそれより少し前で、日記に「お金がないし、妻がそういう状態なので、安くて手がかからない料理を教えてほしい」という記載があったので、「スパゲッティを茹でて、大根おろしとツナ缶をかけてしょうゆで味付けすると簡単な冷製パスタになりますよ」といったことをメールしたのが最初だったと思います。

日記にあんまりなことが書かれているので、「奥様がもしそんな状態なら、正式に離婚してあげたらどうでしょうか、正式に離婚したうえで、娘さんの面倒を見てくれる女性と交際したらいいと思います」そう、書いたのですが、返事は次のようなものでした。
「妻はバカだから浮気してもわからない」。

そうなんです。
奥様の「高次脳障害」を一番理解していない、利用しているのは、この人なんです。

他人には、「知能には問題がない」と言っていて、「こいつバカ」「何してもわからない」と軽んじていたのはこの人なんです。

私は、返事をかきました。
「愛情の有り無しはたとえ障害があってもわかります、奥様をそのように扱っていたら今にあなたは家族を失いますよ」

・・・そのメールは、宛先不明で戻ってきました。
昨日か一昨日までは通じたメールが、宛先不明だったのです。

前日まであったウェブサイトも、跡形もなくなっていました。


・・・それから数年後、「松井計」の『ホームレス作家』を見て、私はものすごく驚きました。

松井永人から、松井計とペンネームを変えていました。

作品の中で、ご自身は、無理解な行政によって妻子を奪われ、連絡もとらせてもらえない、哀れな夫として、描かれていました。

定住住所もないので仕事が探せないのに仕事を探して来いと無慈悲なことを言われ、定住住所をごまかして就職してもバレてしまう、親戚を訪ねてお金を借りようとしても「前の借金もきれいになってないのに無理」と断られてしまう、最後に新興宗教の人にすがってカンパで家を借り、この経験を本に書いて出版してなんとか再生するも、家族は失われたまま・・・という話でした。

ええっと・・・「妻が障害のせいで子供の面倒をみられないから別れたい、新しい奥さんが欲しい」「妻はバカだ」と言ってたのはどの口なんだろう、と思いました。

それは「松井永人」が言ったことで「松井計」とは違うんでしょうか。
「松井計」になったとたん、「松井永人」がいった、「妻とは別れたい」というのはナシになったのでしょうか。

しかも、ホームページには一言半句も書かれていなかったのですが、「奥様は妊娠していた」。

大きなおなかで、冬の寒い中、甲斐性のない夫のせいで、公団住宅を追い出されたのです。

作中で、娘が飼っていたカメを、コインロッカーにいれて、でも出してやれなかったと書いてましたが、その少し前にホームページの日記で「500円で彼女(浮気相手)とお茶を飲んだ」などと書いてたんですよ?

コインロッカー代も出せないほどの状況で「自分は作家だ」と言って働かず、奥さんが妊娠しているのに他の女性とお茶を飲んで、せめて離婚してあげれば生活保護や児童手当が出るので売れない作家の妻よりは楽なはずなのに離婚すらしない、これがDVでなくて何がDVなのかと思います。

奥様が妊娠していることをホームページの日記に記せばまずい、とわかってたんですよ。
「娘を育てられるような状態じゃないから別れたい」だけなら理由があるように見えるけれど、そこに「次の子供を妊娠させた」とあれば、まったくその理屈が通じないことは、当人もわかってたと思う。

実際は、行政が「奥さんの判断力が低いことをいいことにした悪質なDV」と判断し、奥さんと子供を隔離し、事実上の離婚として生活保護を受けさせたのだと、思います。
借金のある松井氏自体は、生活保護を受けられず、街をホームレスでうろつきまわることになってしまったのだと思います。

続編『ホームレス失格』『家族挽回』というのを書いているのですが、一貫して行政は悪者、妻はその行政のいいなりになって僕と会わないんだといわんばかりです。
実際は、アマゾンのレビューにあるように「作者は都合の悪いことを隠している」「どうみても奥さんの意思で会いたがってないのに当人はそれを妻の意思ではないと思い込もうとしている」というのが正しいと思います。

一度家族を、特に奥さんを無責任に捨てようとしたあなたに、家族を挽回とかチャンチャラ可笑しい、って言ってやりたいなと思っています。

奥さんが、一緒に結婚生活を営むに足りないほどの障害があって、それで離婚したい、までは筋が通っているけれど、それなら離婚してあげて、生活保護が受けられるようにしてあげて、それなら責任は果たしているけれど、そうじゃない、次の子供までしこんで、プロバイダー代もコインロッカー代も払えないほどの貧窮に置いて、それでほかの女とお茶だって。バーカバーカ。
自分から捨てたくせに何いってんだ。

娘さんだって、そのときはおなかの中にいた息子さんだって、そんな状態ならちゃちな「作家」のプライド捨ててアルバイトでもして食わせろよ、できないならやっぱり奥さんと別れて奥さんが生活保護と児童手当をもらえるようにしてやりなよ、それもできなかったあんたに挽回する家族はないよ。

私の「それではあなたは家族を失う」と書いたメールは、あて先不明で届きませんでした。
ただ、届いても、あの作者の心には届かなかっただろう、と思っています。

この話は、もう15年ぐらい前の話。
松井氏は、今はもう奥様と離婚しているようです。
やりとりの証拠を出せ、といわれても、昔の捨てたパソコンの中なので、証拠はありません。
ウェブアーカイブを探せば、松井氏の昔のホームページがあるかもしれませんが・・・。

ただ、もし松井氏がこれを見て、嘘だと言い張ったとしても、彼の周りの人は知っているだろうし、奥様と離婚することになったことも変わらないです。

あの本に書かれていた、悪役に書かれた区役所の職員や、愚かに描かれた奥様について、「そうじゃない可能性が極めて高い」と一言、言いたいので、ここでそっと、書いてみました。


 *


家族のことを書くのは、難しいのです。

個人のブログで愚痴るのは、アクセス数が数百万PVといったニュースサイト並みのPVがないかぎり、何を言っても大したことはないです。

でも、それが本になって出版されたとき、それは悪く書かれた側に抗弁の余地がない暴力になりえる、と思います。
(特に、松井氏の奥様のように、本を書くなどということはできない人の場合、それまで松井氏がふるってきたDVの100倍ぐらいの威力があるでしょう。
2作目の、『ホームレス失格』で、松井氏は、奥様が偽名で、松井という姓を使わず暮らしていることを知って愕然とし娘を案じていますが、そうしたのはおそらく松井氏の最初の『ホームレス作家』に違いないのです。
奥様は、松井氏の作品のファンだということで知り合ったのです。
馬鹿だと松井氏は言うけれど、本を読めるのです。
夫が書いた本を、読まなかったわけがない。そしてあの内容では、同じ姓を名乗る気などまったく起きなかったでしょう。
一作目の最後で、離れて暮らしている間に生まれた息子を夫に見せ、生まれたらつけようと相談していた名前をつけてくれた妻なんです。
それが、二作目では夫の姓を名乗るのを嫌がっているとしたら、一作目の存在以外考えられない。
松井氏はバカだからわからないんです。)


私は、できるだけ兄を、うっぷん晴らしや自分の都合の悪さを隠してあしざまに書かないようにはしているつもりです。

でも、私という視点から書くこと自体で、もう兄には抗弁の余地はなく、読者には私の眼からみた兄しか映らないんです。

よほど、私のこころが兄や両親に対する感情から離れないと書けないです。
少なくとも本にするのは、無理です。
私は松井氏のような「文章の悪用」はしたくないのです。




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